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【自作動画:YouTubeに投稿した自作動画 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2013年10月4日】


 北海道の「西クマネシリ岳」に登ってきました。この山は標高が1,635mで、十勝三股盆地の東側に位置し、上士幌町と足寄町の町界にあります。なお、「大雪山国立公園」の東側の区域界にも位置していますが、山頂自体は区域界から数十メートル外に外れているようです。私は2000年夏にも今回と同じ「音更川右股三の沢コース」から登っています。

 十勝三股を通る糠平国道(国道273号線)沿いに林道入り口があります。そこには西クマネシリ岳を示す案内板はありません。単に「シンノスケ3の沢林道」と書いてあるだけです。そこから入って到着した登山口には4台分ほどの駐車スペースが有り、登山ポストはありません。ここから尾根取り付き点までは作業道跡を辿ります。13年前はもう少し作業道らしく整備されていたような記憶がありますが、現在は土石流で削られたり雑草倒木などで荒れて風光明媚なコースではありません。でも、十勝三股の深い森の中に立ち入る喜びが感じられます。途中分岐が2箇所ほどありますが、誘導標識が地面に転がっていたり全く何も無いところがあります。ピンクリボンに十分注意してください。尾根取り付き点の入り口も通り過ぎないように注意して下さい。コース自体は難しく有りませんが、頂上直下ではちょっとした断崖渡りのスリルを味わえます。


【3D地図で表示:FirefoxブラウザでないとGoogleEarthプラグインがうまくインストールできないようです。】



 この日は低気圧の影響による強烈な北西風で、頂上直下にはツララが成長していました。頂上からは西方向に十勝三股盆地を挟んで対岸の「ウペペサンケ山」、「ニペソツ山」、「十勝連峰」、「石狩岳」、「音更山」、「大雪山」などが屏風のように客観できました。そして東方向に隣のクマネシリ岳とその東側からおよそ8kmに渡って延びる不自然なほどに長く平らな尾根を客観できました。このクマネシリ岳の東尾根は地図で見ると「し」の字型で、今回の再登頂の大きな目的でした。風は強いものの天気はまずまずで、ハッキリスッキリと見渡すことが出来たので大いに満足できました。この日は、私以外に親子らしき年配の男性と若い女性の二人連れだけが登って来られただけの静かな山行となりました。お二人は私より先に下山されましたが、娘さんがわざわざ一旦戻ってこられて挨拶をしてくださったのが印象的でした。

 ところで余談ですが、西クマネシリ岳の北西に隣接する山の名前は地図では「ピリベツ岳【Piribetsu dake】」ですが、その北東から始まる「美里別川(びりべつがわ)」の源頭にある山なので、「ビリベツ岳【Biribetsu dake】」と呼ぶのが正しいのではないかとずっと思っていました。美里別川中流の足寄町内には「ビリベツ取水堰」が、また、下流の本別町内には「美里別(びりべつ)」という地区名もあります。また、三国峠の展望台にある観光案内板には写真付きで「ビリベツ岳」と書かれています。登山道途中の分岐の誘導標識にも「ビリベツ岳」と書かれています(2013年10月4日現在)。半濁音【Pi】と濁音【Bi】の違いは大きいです。由来が同じなら、名称も統一すべきではないかと思いました。

 国土地理院に確認したところ、『当院の地形図に表記する山名等の自然地名については、当該自治体の公文書(地名調書)を基に採用しております。お問合せの山名については、上士幌町から「ピリベツ岳」であることの確認をいただいており、それに基づき表記しております。』とのことでした。このことから、上士幌町に確認したところ、『公文書の地名調書の通り正式名称はあくまでも「ピリベツ岳」となります。しかしながら、地元や住民たちの訛りや言いやすさにより、口語でビリベツと認識されていることも事実です。地元のガイドセンターによりますと、確かに日高地方では統一されているところが多いですが、十勝は広域なためか統一されていない事もあるとの事でした。大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんが、この違いを楽しんでいただけたら、との事でした。また、三国峠の展望台にある観光案内板に関しましては表記ミスとなります。大変なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。登山道途中の誘導標識に関しましては、非公式との事で、何かしらの対策が必要となりますので、今後検討させていただきます。いずれにしましても、名称の訂正の件も含めましてガイドセンターや上層部には報告しておりますが、地名変更、訂正につきましては慎重に対応を進めていく案件となります。今すぐ明確な回答ができない事を重ねてお詫び申し上げます。』とのことでした。防災安全上からも、町によって名称が違うのは如何かと思います。時間と労力とお金がかかるかもしれませんが、ぜひ解決をお願いしたいところです。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2013年10月4日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)


■追記1:

 西クマネシリ岳に登る前に、層雲峡近くから早朝の大雪山を見上げて来ました。秋と言っても既にうっすらと新雪が積もっていました。その美しさたるや、カナダかどこかの外国に居るような錯覚に陥るほどのものでした。そのあと、三国峠にも立ち寄りました。以前にも書きましたが、ここからは十勝三股盆地の広大な国有林を一望することができます。十勝三股盆地は、太古には支笏湖のようなカルデラ湖だった所です。およそ50万年前、ここにあった火山が大爆発を起こして山体が吹き飛び、直径約10kmの「十勝三股カルデラ」が出現しました。そしてそこに水が溜まってカルデラ湖となっていましたが、その後のニペソツ火山群の火山活動による高温の火砕流の湖への突入堆積で完全に埋まってしまいました。広大な盆地状となった大地には徐々に植物が勢力を拡大し、やがて現在のような大樹林地帯へと変貌を遂げたのです。近代になり、あたかも枯渇することの無い林業資源であるかのように認識されたこの大樹林地帯は、特に戦後の木材需要で林業、鉄道、関連サービス業などが盛んになり、一時は十勝三股駅(海抜約660m)を中心に400戸1500人の大型集落にまで発展したのです。しかしその林業も現在は衰退し、国道273号線の開通で鉄道は廃線となり、二戸が残るのみで廃墟と土場跡が深い森の中に飲み込まれつつあるような状況です。三国峠から見る広大な十勝三股盆地の国有林は、ただ静かに秋の色に染まっているのでした。


【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2013年10月4日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2013年10月4日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)


■追記2:

 この撮影直後の台風26号により、十勝三股盆地周辺の林道は下記参考1のとおり通行止めになっています。ですので、行かれる方は事前に下記参考2でご確認されることをお勧め致します。

  (参考1:「東大雪地域の登山口に通じる主な林道の状況について(PDF/80KB)」⇒)
   http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/pdf/131023higasitaisetutiiki.pdf

  (参考2:「登山等に関する通行規制等について」⇒)
   http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/apply/nyurin/nyurin_kisei.html



リンク:

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-19924-data.html
「山行記録」
 (ヤマレコに投稿した自作山行記録です。)

http://www.daisetsuzan.or.jp/
大雪山国立公園連絡協議会 「大雪山国立公園」

http://www.env.go.jp/park/daisetsu/index.html
 環境省 「大雪山国立公園」

http://www.env.go.jp/park/daisetsu/intro/files/area.pdf
環境省 「大雪山国立公園 区域図」
(PDFファイル2.32MBです。)

http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/koho/koho_net/gss-blog/index.html
北海道森林管理局 「森林保護最前線!グリーン・サポート・スタッフBLOG」
 (森林保護員が発信する活動日誌です。)

http://www2.shogo.com/yoshikatsu/sangakunyusu/sangakunyu-su.htm
「北海道の山岳ニュース」
 (個人サイトです。北海道内の山岳関連のニュースをまとめておられます。)

http://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/info/chiiki/sangaku/sangaku-top.html
北海道警察 「安全登山情報」
 (道内の山岳遭難発生状況の統計などがあります。)




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 2013_10_04




【自作動画:YouTubeに投稿した自作動画 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2013年7月11日】


 北海道の「石狩岳」に登ってきました。石狩岳にはピークが二つ有り、北峰ピーク1966m側に山名標識があり、それより1m高い最高地点の南峰ピーク1967m側には石が積まれているだけです。私は2001年9月24日にも同じ「シュナイダーコース」からこの山名標識がある北峰ピーク1966mまで登っています。今回も同じく北峰ピークまで登りましたが、木製の山名標識が当時と全く同一のもので、案外と長持ちするものだなと感心しました。なお、この山は「大雪山国立公園」に属し、上士幌町と上川町の町界に位置しています。


【3D地図で表示:FirefoxブラウザでないとGoogleEarthプラグインがうまくインストールできないようです。】



 音更川二十一ノ沢出合登山口へのアクセスは、十勝三股を通る糠平国道(国道273号線)の「三股橋」の横から「音更川本流林道」に入ります。ニペソツ山のような個別の登山ポストが登山口には無いので、林道入り口から90m地点にあるポスト(入林ポスト)に記入してから登山口へ行きます。ちなみに、音更川二十一ノ沢出合登山口を横目に林道を更に先へ進むと、岩間温泉露天風呂に至ります。

 シュナイダーコースは一箇所徒渉するところがありますが、この時季は川床の石が滑るので気をつけてください。基本的には細尾根の稜線上を辿り、時には両手両足を使い直登するような所もあるコースです。稜線の一部は崩壊しかかっている所があり、初心者向きでは無い所やロープ場もあります。前回は3時間半で登りましたが、今回はステディカムが片手を塞ぎ、しかもそれがハイマツなどにいちいち引っかかり、撮影時間も含めて倍近い時間がかかってしまいました。

 細尾根を登って到達した石狩岳と音更山を結ぶコルには、可憐なコマクサの群落があります。更に石狩岳直下には、不自然なほどに集中して咲く多様な花々のお花畑があります。到着した石狩岳北峰ピーク1966mからは「大雪山」、「トムラウシ山」、「十勝連峰」、「ニペソツ山」、「ウペペサンケ山」、「クマネシリ山群」、「音更山」など360°の展望を得られて疲れを忘れました。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2013年7月11日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)


【おまけ:12年前の石狩岳山名標識】


■追記1:

 なぜ低い1966m側に山名標識があるのか調べていると、「昭和44年札幌山の会年報」(下記リンク)を見つけました。この5~6ページの中で、高沢光雄氏が深田久弥氏(1903~1971)らと、石狩岳と音更山の鞍部側から石狩岳に登った記事に、『測量点のある前衛峰を過ぎ、念願の石狩岳頂上に立つ』と書かれています。前衛峰とは北峰ピーク1966mのことで、当時はここに三角点のような測量点があったのではないかと推測されます。現在では三角点は隣の音更山に置かれているだけです。また、個人ブログ「シトサの山歩記」(下記リンク)を拝見すると、『9時30分、石狩岳1966m峰山頂に着く。狭い山頂には、石狩岳の標柱があるが、字は読みづらくなっている。ほかに三角点のような石柱と四角で平たい石版がある。少し休んで最高地点1967m峰に向かう。』と書いておられます。これは基準点の【盤石】と【柱石】の残骸なのではないかと思われます。更に、個人ブログ「一人歩きの北海道山紀行」(下記リンク)では、『この頂上の少し先にここより1m高い本峰があり、うっすらと見えているが、過去2回そこにも立っているので、今回はパス。三角点標石のような石が岩の上に立てられていたが、この山には三角点はない。隣の音更山に一等三角点がある。』と、写真つきで書いておられます。これらのことから推察するに、かつてはここに三角点のような基準点があり、最高地点では無いにもかかわらず、本峰的な扱いで山名標識が置かれているのではないでしょうか。国土地理院の「日本の山岳標高一覧」では1967mが石狩岳となっています。

 (参考:「昭和44年札幌山の会年報」⇒)
  http://ac-s.sakura.ne.jp/library/192/nenpo1.pdf

 (参考:個人ブログ「シトサの山歩記」⇒)
  http://4103.at.webry.info/201209/article_5.html

 (参考:個人ブログ「一人歩きの北海道山紀行」⇒)
  http://sakag.web.fc2.com/isikari13.htm

■追記2:

 上記の「昭和44年札幌山の会年報」を見ていると、高沢光雄氏の記事の中に『石狩岳山頂の北側に坂本直行氏(北海道で有名な画家、1906~1982)から託されたヒマラヤの高山植物の種子を、深田先生(深田久弥、1903~1971)の手で大地に播かれる。何年先に発芽し実を結ぶことであろう。』とありました。今では在来種を駆逐するなど生態系に悪影響を及ぼすとして、外来種を自然界に人為的に播くことは許されませんが、この様なケースは当時よくあることだったのかも知れません。

■追記3:

 石狩岳に登る前に三国峠へ立ち寄りました。ここからは十勝三股盆地の広大な国有林を一望することができます。実は十勝三股盆地は、太古には支笏湖のようなカルデラ湖だった所です。およそ50万年前、ここにあった火山が大爆発を起こして山体が吹き飛び、直径約10kmの「十勝三股カルデラ」が出現しました。そしてそこに水が溜まってカルデラ湖となっていましたが、その後のニペソツ火山群の火山活動による高温の火砕流の湖への突入堆積で完全に埋まってしまいました。広大な盆地状となった大地には徐々に植物が勢力を拡大し、やがて現在のような大樹林地帯へと変貌を遂げたのです。近代になり、あたかも枯渇することの無い林業資源であるかのように認識されたこの大樹林地帯は、特に戦後の木材需要で林業、鉄道、関連サービス業などが盛んになり、一時は十勝三股駅(海抜約660m)を中心に400戸1500人の大型集落にまで発展したのです。しかしその林業も現在は衰退し、国道273号線の開通で鉄道は廃線となり、二戸が残るのみで廃墟と土場跡が深い森の中に飲み込まれつつあるような状況です。三国峠から見る広大な十勝三股盆地の国有林は、あたかも何事も無かったかのように穏やかで静かに感じられました。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2013年7月11日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)



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「山行記録」
 (ヤマレコに投稿した自作山行記録です。)

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 2013_07_11




【自作動画:YouTubeに投稿した自作動画 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年10月4日】


 北海道の「富良野岳」に登ってきました。この山は標高1911.9mで、「十勝連峰」の中で南西に位置しています。その「十勝連峰」は「大雪山国立公園」の域内にあります。私は2001年7月10日にもこの山に「十勝岳温泉」の「凌雲閣」横から登っていますが、荒涼とした「十勝岳」とは対照的に緑と花が豊かな山だなという印象でした。今回は「原始ヶ原登山口」から登ることにしました。


【3D地図で表示:FirefoxブラウザでないとGoogleEarthプラグインがうまくインストールできないようです。】



 この登山口へは、富良野駅前から続く「道道253号線」の、「原始ヶ原登山口」の案内標識に従えば来られます。ただし、「麓郷」の手前、「北布礼別」の何も無い交差点で「道道253号線」から左折して「市道ベベルイ零号線」に進むので注意が必要です。その交差点から、道なりに約2.7km行った所の右手に林道入り口があります。写真を撮り忘れましたが、確かそこには「作業場入り口、立ち入り禁止」と書いてあったような気がしますが、そこから入ります。そして2.8kmほどダートを走ると「原始ヶ原登山口」に到着します。この「原始ヶ原登山口」は広い土場で、なぜか「ニングルの森広場」というメルヘンチックな名前が付けられています。ここには仮設トイレと「ニングルの森管理棟」という小屋があります。この小屋は鍵が掛かっていますが、トイレと流しがある30人収容の無料宿泊施設です。事前利用申し込みは富良野山岳会あきば民宿(0167-22-3205)、問合せ先は富良野市(0167-39-2300)です。

 (参考ストリートビュー ⇒)

  市道「ベベルイ零号線」沿いの林道入り口

  原始ヶ原登山口

 「原始ヶ原登山口」から歩き始めると、すぐに「滝巡り(沢)コース」と「林間コース」の二つのコースに分かれます。本当は「滝巡りコース」を予定していましたが、橋の崩壊と落石で通行できない状況でした。橋が復旧するまで全面禁止との張り紙があり、「林間コース」を歩くことになりました。「林間コース」とは言っても、「布部川・三ノ沢」を見下ろしながら歩き「広原の滝」も渡ります。そして、歩き続けると突然に「原始ヶ原(湿原)」が現れます。湿原の分岐に立てられた「頂上・原始ヶ原」の道標をよく見るとL字型の矢印が書いてあります。その方向が「富良野岳」への道です。「原始ヶ原」には管理木道はありません。行こうと思えばどこへでも行けますが、初めての人は出口を見失う可能性もあります。分岐から「富良野岳」へ向かうコース上には「池塘」は無いので、落ちて呑み込まれる心配はありませんが、しかし踏み跡を外れると膝まではまり込む所があります。また、ヒグマの糞や足跡も見られるので注意が必要です。湿原からは「前富良野岳」が美しく見えます。

 「富良野岳」の登りは概ね火山礫のザレ場を直登するような形になります。小さくジグザグに登るにつれて斜度がきつくなり、ずり下がる足を一歩一歩着実に進めることになります。頂上には「十勝岳温泉」側から登って来た登山者もいましたが、この日「原始ヶ原登山口」から登ったのは私1人だけでした。この日はやや雲があるものの、まずまずの天気で、沢と湿原を通り、秋を感じさせる紅葉も美しく、前回とはかなり印象の違う「富良野岳」山行になりました。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2012年10月4日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)



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 2012_10_04




【自作動画:YouTubeに投稿した自作動画 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2011年9月20日】


 北海道の「ニペソツ山」に登ってきました。この山は標高2,012.9mで、2,000mを超える山としては国内で最も東に位置する山です。「大雪山国立公園」に属し、十勝管内の新得町と上士幌町の町界にあります。アクセスは、十勝三股を通る糠平国道(国道273号線)の「三股橋」の横から「音更川本流林道」に入ります。林道入り口から90m地点に山菜取り目的者など用の「入林ポスト」があり、十六ノ沢(杉沢出合い)登山口にニペソツ山登山者用の「登山ポスト」(衣装ケース)があります。

 私は2001年7月2日にも今回と同じ「十六ノ沢(杉沢)コース」からこの山に登っていて、今まで登った山の中で最も好きな山です。かの深田久弥は、「日本百名山」執筆後の1967年8月にこの山に初登頂しており、著書『山頂の憩い「日本百名山」その後』の中で、「日本百名山を出した時、私はまだこの山を見ていなかった。ニペソツには申し訳なかったが、その中に入れなかった。実に立派な山であることを、登ってみて初めて知った。」と記しており、まぼろしの日本百名山と言われています。私が前回登ったときは今ほど登山者が多くない秘峰で、個人的には「日本百名山」に入っていないのがむしろ幸運なことだとさえ思っていました。途中の岩場にはエゾナキウサギが多数生息していて、あまり人間を怖がらないように見えます。そして、「前天狗」から「天狗岳」越しに見る「ニペソツ山」は、まさに絶景!これを見ずして死すべからずです。「天狗岳」トラバースの下りからは、鋭い頂上に向かってこれから歩く登山道の全貌を一望することが出来ます。そして、頂上からは「ウペペサンケ山」、「十勝連峰」、「トムラウシ山」、「大雪山」、「石狩岳」、「十勝三股盆地」、「糠平湖」など、360度の展望が得られます。ただし、頂上で景色に見とれて東壁側(糠平湖側)へ寄らないように十分注意して下さい。足場崩落で墜落の可能性も否めません。それにしても、一度は必ず登っておきたい山です。

 余談ですが、エゾナキウサギという存在が世に知れ渡ったのは、初めて捕獲された1928年だそうです。ただし当初は置戸(おけと)村でカラマツの苗木を食害する「特殊野鼠」という害獣・珍獣としてでした。分類学上の種が明確になるのは後年のことです。なお、エゾナキウサギの存在は開拓民の間では既に明治から知られており、「ゴンボネズミ」と呼ばれていたそうです。ところが、はるか昔からこの地に先住し、エゾナキウサギの存在を知っていたと推察されるアイヌ民族ですが、その伝承にエゾナキウサギが登場したものは見つかっていないそうです。また、エゾナキウサギをあらわすアイヌ語も判明していないそうです。あの特徴的な可愛らしい鳴き声はオスとメスで違うそうですが、私にはさっぱり判別ができませんでした。


【3D地図で表示:FirefoxブラウザでないとGoogleEarthプラグインがうまくインストールできないようです。】



 ところで、10年前の私の全行程は7時間だったため、今回はプラス2時間ぐらいに考えていました。しかし写真や動画のロケハンや撮影に思ったより時間をかけていて、下山途中に日が沈んでしまいました。12時間かかって車に到着した時には19時になっていて、もしダイソーの100円懐中電灯が無かったらと思うとぞっとしました。良い勉強になりました。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2011年9月20日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)


■追記1:

 ニペソツ山の南隣に「東大雪丸山」という活火山が存在します。単に丸山とも呼ばれますが、他の丸山と区別して「東大雪丸山」と呼ばれます。標高が1,692.1mで溶岩ドームが有ります。奇妙なことに1989年まで、ここに火山があることさえ認識されていませんでした。山頂から北西方向に爆裂崩落状の火口があり、噴気が出ています。また、山頂から南東方向の五ノ沢1,020m地点に、白い噴泉塔が成長しています。この噴泉塔は温泉が地表に噴き出し、炭酸カルシウム等の成分が堆積して白く固まり形成されているものです。この丸山南東側の噴泉塔はある程度有名ですが、実は丸山西側に広大な石灰華地帯があります。しかしアプローチが大変で学術調査も初期段階のようです。丸山には登山道は無く、五ノ沢を遡行するコースと六ノ沢を遡行するコースが、徐々に登山者により形成されつつあるようです。

 (参考URL:⇒)

  http://amaimonoko.at-ninja.jp/h-mtdata/taisetu/maruyama.htm

  http://sakag.web.fc2.com/higa-maru.htm

  http://sakag.web.fc2.com/hunsento.htm

  http://www10.plala.or.jp/E746/096%20maruyama%20htm.htm

  http://pub.ne.jp/pirikanupuri/?entry_id=4948543

 東日本大震災直後の北海道新聞2011年4月16日夕刊掲載の記事によると、『東日本大震災が発生した3月11日以降、震源地から500キロ以上離れた十勝管内上士幌町と新得町にまたがる活火山の丸山(1692メートル)周辺で、一時的に地震活動が活発化していたことが札幌管区気象台の観測で分かった。地震の規模を示すマグニチュード(M)1・0以上の地震は、4月14日までに98回発生。同気象台は大震災の影響とみており、国内最大規模の地震の威力があらためて浮き彫りになった形だ。札幌管区気象台によると、丸山周辺の地震で最も大きかったのは、3月11日に発生した東日本大震災翌日の12日午前3時のM3・1。付近に震度計がないため震度は観測されていないが、3月末までにM1以上の地震は93回に上った。ただ、今月に入ってからは14日現在で5回と、ほぼ通常レベルに戻った。』とあります。

■追記2:

 ニペソツ山に登る前に十勝平野の北部で日の出を迎えました。徐々に空が紺色から茜色、そして黄金色へと変化する初秋の静かな朝焼けに、心が洗われるような思いでした。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2011年9月20日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)


■追記3:

 頂上で確認した二等三角点(点名:二屏卒山)は、転倒転落事故防止のために2012年9月に撤去されたそうです。ニペソツ山は標高がおよそ2013mのため、西暦2013年は数字が一致することから「標高年」として登山者が例年の二倍に達するそうです。


リンク:

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プロフィール

welcomecats7

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私は北海道の大きくて豊かな自然に魅せられて十数年前に移住をいたしました。性格は温和で色々なことに興味を持ちます。しかしタバコの匂いは大の苦手でございます。知らない所に出かけることが大好きで、ドライブ、観光、イベントなど色々と出掛けてまいります。温泉に入った後に美味しいものをいただいたり、家でノンビリDVDもまた良いですね。爽やかさを装いたいのにしばしばドジな展開をご披露申し上げます。生き物としてはネコが可愛くてたまりません。スポーツでは山登りが大好きです。山登りは苦労がありますが、後で心身ともにスッキリする感覚が大変心地良いのです。趣味はカメラ・スタビライザー(自作)を用いて山登りなどの動画を撮影することです。

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