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【自作動画:YouTubeに投稿した自作動画 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2011年10月13日】


 北海道の「恵庭岳」に「ポロピナイコース」登山口から登ってきました。「恵庭岳」は支笏湖の北西に位置し、千歳市と恵庭市にまたがる標高1,319.6mの活火山です。「支笏洞爺国立公園」に属しており、「樽前山」、「風不死岳」とともに支笏三山の一つです。特徴的な岩塔部を頂く山容は、札幌の自宅からもはっきり確認することが出来ます。この山の最高地点がある頂上岩塔部(溶岩ドーム)は平成15年9月26日の十勝沖地震の影響と見られる大規模な崩落で登山道がなくなりました。現在も数ヶ所に大きな亀裂が入っており、いつ崩壊するか分からない為に、八合目と九合目の間にある「第二見晴台」から先への登山が禁止されています。平成16年6月11日には、登山が禁止されている山頂付近で登山者がヘリコプターで救助される事件もありました。くれぐれも登山禁止区域には入らないようにとのことです。




 登山道は直登も多く、土石流で削られたような歩きにくいところもあります。一部には明らかに初心者向けでないところもあり、設置された登山補助用ロープも工事現場用標識ロープ(黒と黄色の樹脂製ロープで、本来は工事現場を仕切るために用いるもの。決して荷重をかける用途に使用してはなりません。)か、登山専用でも結び目がコケで緑色に変質している状態で、体重を預けるのではなく補助的に使用するにとどめたいものです。また、他の登山者による過失落石にも注意が必要です。なお、「滝沢コース」と「西沢コース」の場合は、標識や登山道の整備もされていないのでご注意下さい。更に、駐車スペースでの車上荒らしが多発しているとの注意喚起がなされています。もしも何かがあった場合は、最寄の支笏湖温泉にある「支笏湖駐在所」(電話:0123-25-2144)にご連絡下さい。

 それにしてもこの日は秋を強く感じる山行でした。木々の葉が色付き、既に落ちた葉が山道を賑やかに飾っていました。眼下の支笏湖は、高所の第二見晴台からよりも、低い第一見晴台からの方が広範囲に見渡せました。この支笏湖は長径13km、短径5kmのマユ型をしています。最大深度は約360mで、日本最北の不凍湖です。この湖はカルデラ湖です。つまり過去にはここに大きな火山があったのです。それが大爆発を起こして陥没し、巨大なクレーターを形成して、今ではそこに淡水が溜まっているのです。この湖を囲む「恵庭岳」、「樽前山」、「風不死岳」の三山は、後に噴出して生まれた赤ん坊の山なのです。そのために円形だった支笏湖はマユ型に変形したのです。ちなみに「恵庭岳」の西に位置するエメラルドグリーンのオコタンペ湖は、「恵庭岳」の噴出物で沢が堰き止められて出来た堰止め湖です。周囲約5km、最大深度は約20mで、標高は支笏湖より300mも高いそうです。帰りに、道道78号線(支笏湖線)沿いのオコタンペ湖に立ち寄ってみましたが、紅葉に囲まれた静かな湖に私の心は癒されました。

 ところで、この恵庭岳の西南西斜面は、1972年(昭和47年)2月3日~13日に開催された札幌オリンピックで滑降競技のコースとして使用されました。そのためにわざわざ山腹斜面の樹木が広範囲に渡り伐採されたことは、オリンピックによる自然破壊として一部から批判を浴びることになりました。当時の総事業費は7億9,400万円で、男子用が全長2,636m、女子用が全長2,108m。平均斜度は17度2分で最大斜度は37度でした。観客収容能力は7,300人で、31人乗りのゴンドラを吊るすロープウェイも設置され、1時間に400人を運ぶことが出来ました。オリンピック終了後に植林が実施されたものの、現在でも航空写真で見るとその滑降コース跡がわかる程度の回復具合です。なお、この大会において日本は地元とあって大選手団を送り込みましたが、結果はジャンプ競技のメダル3個獲得(70m級ジャンプで笠谷幸生選手が金メダル、金野昭次選手が銀メダル、青地清二選手が銅メダル)のみに留まって終わりました。この会場で使われたゴンドラの内の二台は現在、登別クマ牧場の駐車場片隅にて倉庫として第三の人生を送っているとのことです。



【自作写真:Panoramioに投稿した自作写真 / 撮影機材:Nikon D90 / 撮影日:2011年10月13日】
(写真の右端をクリックすると、次の写真を見られます。中央をクリックすると大きなスライド写真で見られます。)


■追記:

 私がほぼ下山して駐車場に到着しようとするころ、ホイッスルや手を鳴らしながら降りてくる3~4名ほどの年配の男女がいました。その人たちの話によると、第二見晴台で、頂上岩塔部が崩れる音がするので見ると、そこにヒグマらしきものが取り付いていたそうです。それで慌てて降りて来たのだそうです。登山者の多い山ではありますが、ヒグマの生活圏に立ち入っていることをあらためて思い知らされました。



リンク:

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-19924-data.html
「山行記録」
 (ヤマレコに投稿した自作山行記録です。)

http://www.env.go.jp/park/shikotsu/index.html
 環境省 「支笏洞爺国立公園」

http://www.env.go.jp/park/shikotsu/intro/files/area_1.pdf
環境省 「支笏洞爺国立公園(支笏・定山渓・登別)区域図」
(PDFファイル2.18MBです。)

http://www.env.go.jp/park/shikotsu/intro/files/area_2.pdf
環境省 「支笏洞爺国立公園(羊蹄山・洞爺湖)区域図」
(PDFファイル1.25MBです。)

http://www.la84foundation.org/6oic/OfficialReports/1972/orw1972.pdf
LA84財団コレクション「札幌オリンピック冬季大会公式報告書」
PDFファイル43.2MBです。282ページに恵庭岳滑降コースの写真があります。英仏語です。)

http://8beat.com/ropeway/eniwa.htm
札幌オリンピック時のロープウェイ「オリンピック号」
(個人サイトです。全国のロープウェイ廃線跡を探索しておられます。)

http://www15.ocn.ne.jp/~sikotuvc/
支笏湖ビジターセンター

http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/koho/koho_net/gss-blog/index.html
北海道森林管理局 「森林保護最前線!グリーン・サポート・スタッフBLOG」
 (森林保護員が発信する活動日誌です。)

http://www2.shogo.com/yoshikatsu/sangakunyusu/sangakunyu-su.htm
「北海道の山岳ニュース」
 (個人サイトです。北海道内の山岳関連のニュースをまとめておられます。)

http://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/info/chiiki/sangaku/sangaku-top.html
北海道警察 「安全登山情報」
 (道内の山岳遭難発生状況の統計などがあります。)




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テーマ : 山登り    ジャンル : 趣味・実用
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私は大きくて豊かな自然に憧れまして十数年前に北海道に移住致しました。好きなスポーツは山登りでございます。体内から悪いものが出て心身ともにスッキリする感じが大変心地良いのでございます。 趣味である写真はカメラ・スタビライザー(自作)を用いて撮影しました北海道の山登りの動画がメインでございます。私はこの北海道の豊かな自然がいつまでも大切に守られて行くことを強く願っております。

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